スペインの北西の端にあるガリシア州の州都、サンティアゴ・デ・コンポステーラ。人口約95000人のこの都市には、世界中から多くの人々が集まってきます。
彼らの目的は、聖書に登場する聖ヤコブの遺骸が祀られているサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂です。ローマ、エルサレムと並び、キリスト教の三大聖地に数えられます。
フランスからピレネー山脈を抜けてサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう道は、1000年以上前に巡礼道として成立し、今でも年間10万人が巡礼に向かいます。
人々の厚い信仰心によって長い歴史を紡いできたこの道は、1993年、道としては初となるユネスコ世界遺産に登録されました。
〝道の世界遺産〟と言えば、熊野三山へ繋がる熊野古道も、「紀伊半島の霊場と参詣道」として2004年にユネスコの世界遺産に登録されています。
熊野古道が世界遺産に登録されるよりも前の1998年、和歌山県とガリシア州はともに巡礼道の到達地点という共通点から、姉妹都市ならぬ〝姉妹道〟提携を締結。
お互いの巡礼道が形成された歴史や精神性を尊重するとともに、観光などの分野での相互協力を約束しました。
また2014年には、田辺市とサンティアゴ・デ・コンポステーラが観光交流協定を締結。現在、熊野古道とサンティアゴ巡礼道の両方を巡礼した人を登録する「二つの道の巡礼者 DUAL PILGRIM」というキャンペーンが行われています。
登録者にはそれぞれの道のシンボルである八咫烏とホタテ貝をデザインしたピンバッジが贈呈され、これまでに1000人以上が登録。
興味のある方はぜひ挑戦してください。
今年は、熊野古道とサンティアゴ巡礼道が〝姉妹道〟提携を結んでから20周年という節目の年。
それを記念して、12月1日に和歌山県とガリシア州が主催するイベントが開催されます。
ガリシア州政府による講演会と、両巡礼道の紹介、さらにはガリシア音楽のミニコンサートと、とても充実した内容となっております。
皆さんもこの機会に、和歌山県とガリシア州の国境を越えた繋がりを体感しませんか?
お申込み・お問い合わせは下記まで。
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和歌山県庁国際課
TEL: 073-441-2055
FAX: 073-433-1192
mail: e0223001@pref.wakayama.lg.jp
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(文中の写真は和歌山県観光連盟HP、田辺市熊野ツーリズムビューローHP、Wikipediaより引用させていただきました)
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